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2010/11/17(Wed)
- 1 名前: パム、パル(神奈川県) 投稿日:2010/11/12(金) 18:24:12.34 ID:A0iE46UsP
- 「日本発カイロといえばハクキンカイロやろ」。社内の先輩のそんな指摘に「それ、何ですか」と私。
恥ずかしながらベンジンカイロというものを知らなかった。エコ意識の高まりとともに、“使いすてない
カイロ”として見直されているらしい。
「潮目が変わったのは、21世紀に入るころでしたかね。若いユーザーが増えています」。大正12年
創業、ハクキンカイロ(大阪市)社長の的場恒夫(65)の表情は明るい。昭和50年代初めには年産
200万個を突破したハクキンカイロだったが、使いすてカイロの登場(53年)で大打撃を受けた。
「一時は使いすてカイロも扱ったり、社名から『カイロ』を外して多角化を打ち出したこともありました」
今では年産80万個程度に回復。うち約65%が輸出用というから驚きだ。日本よりも海外で売れている。
「環境保護意識が高い欧州で、特に人気なんです」
ハクキンカイロが温かいのは、気化したベンジンが白金(プラチナ)の触媒作用によって炭酸ガスと水に
分解される際に発生する「酸化熱」による。「最初に『火口』のプラチナ触媒にマッチやライターの炎を
あてる必要があるので、よくベンジンが直接燃えていると勘違いされますが…全く違います」と的場。
「安全、かつクリーンで熱効率が高い。部品交換などメンテナンスすれば半永久的に使える」とアピールする。
発明・実用化したのは祖父、的場仁市(にいち)。複雑な火口部分は代々改良を重ねてきたが、
デザインはほぼ変わらない。ニッケルクロムメッキを施した真鍮(しんちゅう)製。程よい重量感、
クジャクをかたどった通気孔…。バイク愛好者をはじめ、男性の支持が高いのもわかる気がする。
何でも簡便化される時代に、ベンジンを注入し、火をあてる。その手間こそ「楽しみ」なのだ。
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/101110/sty1011100823005-n1.htm
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